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​​【改修後】水廻り先行工事 竣工写真

H+H邸 改修計画

​​『既存工法への調和或いは飛躍』

一世帯家族から二世帯家族への移行に伴う既存住宅のリノベーション計画。主な改修内容は、2階に子世帯用の玄関を新設、新設玄関用の鉄骨屋外階段の増設、2階内装の全面改修となる。

リノベーションには大きく分けて「改修」「撤去」「新設」の3つの手法がある。この3つの手法はつまり「改修」=「既存を維持し更新すること」、「撤去」=「既存物を壊すこと ⇒ 残すことでもある」、「新設」=「新たに付け足すこと」と考えられる。

既存建屋は住宅では大変珍しいプレキャストコンクリート造(あらかじめ工場で作ったコンクリート部材を現場で組立てる工法、以下PC造と記載)であることに着目して、この3つの手法の計画を進めていった。

「改修」-現状の姿を更新し、PC造や新設部の地となり背景となるようにする。

「撤去」-既存壁面を一部撤去することで、今まで化粧で隠れていたPC造の構造材を露わにさせる。

「新設」ー今回の住宅でのPC造の特性を「どこまでも少ない構成要素」「どこまでも水平垂直」であると捉え、この特性に調和させることを意図し、付け足す部材を全て板状部材で構成し、既存建物と並行して配置した。

既存間仕切壁を撤去することで、廊下―部屋という関係から解放され、大きなホールを中心とした自由度の高い空間構成となる。また、新設の板状部材は、ある時は人々を迎え入るルーバーに、ある時は照明レールに、ある時は移動間仕切りに、またある時は外壁や屋外階段へと変化していき、既存建屋に新たな風景を創り出す装置となる。

本計画ではこの3つの手法の按配を熟考することで、既存建物に極限にまで調和しながらも新鮮で新たな風景が広がるリノベーション計画となることを考えた。

敷地:愛知県大府市

用途:二世帯住宅

建築面積:115.63㎡

延床面積:198.81㎡

構造:既存建物 プレキャストコンクリート造

   屋外階段 鉄骨造

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